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第1章美容デザインの仕組みと考え方

《 デザインは人の喜びを創る科学なのです》
 
「デザインって何でしょう?」こう聞かれますと、多くの方が形、色、質感、
オシヤレと言った答えが返ってきます。それらは確かにデザインなのですが、
何かの目的がありそれをより良く達成するために求められた結果としての
具体的な表現であり、何かの問題がありそれを解決する結果として形、色、
そして楽しさが得られるのです。
つまりデザインは【問題を解決すること】なのです。

美容と言う視点からデザインを振り返りますと、
文明の曙以来①実用性②装飾性③象徴性と言う基本要素から様々な形と
なって進化してきました。それは今の私たちの基本アイテムと変わらぬ
服装(身体)・化粧(顔)・髪型(頭)の表現と同じ様です。
そしてそれぞれの地域に応じた環境の変化の中でテーマを進化させながら
発展してきました。
それは立体を平面に移した壁画に始まり、そのまま立体として理想を追求した
彫刻。そして人間の好奇心はより高度でより美しい理想を求めて技術が発達し
そこから新たな道具さらに新たな技術へと革新を繰り返してきたのです。
 
A のローマの貴婦人、岩窟の聖母の髪型に見られる立体(マス)と平面(シェープ)
の具体的な表現と陰影の描写技術。ミロのヴィーナスに見るプロポーション(サイズ)への目覚め、
これらはすべての通過点として進化しながら、今日のデザインの基準を造る礎となってきました。
カンジンスキーのコンポジションCは線と面による新たな表現を、ピカソの座セル女D では
平面と立体の交差の中に心があると云うように、外観の表現が内観(心)から生まれてくる
技法へと伸展しています。右のプリーツのワンピースB ですが、そこには直線と曲線の融合、
視覚的と実際のムーブメントの効果が見受けられます。
さらに実際のムーブメント(動作)には音さえ聞こえてくる感じがします。

一見すると、感性と言う言葉で片づけられがちなデザイン、特にオシャレの世界ですが、
今ちょっと触れましたように、いくつかの基準に裏付けられて《感じ・イメージ》が生ま
れてきているのです。左右のモデルさんをご覧下さい。
ベージュと茶の組み合わせはおだやかで優しい、それでいてシックな感じがします。
 
               右のモデルさんはどうでしょうか。
               黒と襟元のレースが上品で優雅で
               ありながら女らしさをかもし出しています。
               左はナチュラルシック、右はエレガント
               クラシックな雰囲気です。
               ご覧のようにどちらも同じモデルさんです。
               下はバストアップのお顔の表情です。
               ご覧のように髪型でイメージが大きく違う
               ことに気づかれるはずです。左が緩やかな
               曲線でサイドに自然な膨らみを出しているの
               に対して右はサイドをタイトにして直線と
               遠心的な曲線の組み合わせで構成しています。
               この線と面、ムーブメントの違いによって
               イメージが違ってくることがよく分かります。
               そこにはデザインの理論による裏付けが
               あって変わってくるのだと云うことを知りましょう。
               つまりデザインは感性だけではなく科学する
               ことによって再現できるとても便利な工夫
               なのです。だからこそ美容というオシャレ技を
               通して人の個性を磨き表現する事がプロフェッ
               ショナルワークとして可能になるわけです。
サンプル商社
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